しまった

アイマスMAD紹介系ブログと、某アイマスMAD作者との交換日記。仲がいいなあ*1
さて、アイマスMAD作者のかたの、

自分はいわゆる見る専Blogにはとても敬意を払っていて、それを書く人は、動画を作っている人と同じようにクリエイティブな行為をしていると思っています。逆にいえば、Blogという表現の場で「見る専だから」というのを自嘲的な意味で言い訳として述べる行為には感心しません。

ではなぜいわゆる「見る専Blog」の書き手の多くはわざわざいちいち「見る専だから」と言い訳するのでしょうか? 単に自分が作り手側だから作っていない人にはわからない部分があるかも知れないからでしょうか。表面上はそう述べられる方も多いでしょう。でも、自分は、そういう人の真意は別のところにあると思っています。ようするに、己の記事が的外れであったとしても「いえ、私は見る専ですから」と作り笑いで言い逃れるために、予防線を張っているだけなのではないか、と。

というところを読んで、しまったなあ、と。
というのは、僕も
・【重要】ブログ主はアイマス未プレイ、動画作成経験ゼロです。そういう視点からのラブレターであることは、特に強調しておきます。
と書いていて、その人にとっては「見る専だから」という言い訳として読まれていたのではないか、と思ったからです。


こんなブログに訪れる奇特な方に対して、これだけははっきり申し上げておきます。当方、アイマス未プレイとか動画作成経験ゼロとかを自嘲しているわけではありませんし、あるいは言い訳にして逃げるつもりなんて、一切ありません。そもそも、書いたことに責任を取らないなんてこと、まったく念頭にありませんでした。
なぜなら、僕にとって逃げるとは、書かないこと*2だからです。


何か(ここではアイマス動画)について心を動かされること、考えること、書くこと。それは、自分の経験の範囲内でしかできません。言い換えれば、何かについて心を動かされ、考え、書いた、その内容とは、自分の経験が如実に表れている、ということでもあるのです。
そして、だからこそ、何かについて考えたり、書いたりする意味があるのだ、とも思います。だって皆同じことを考えているのであったら、書いたり語ったりする意味なんてないのですから。
それゆえに僕は、アイマス未プレイ、動画制作経験ゼロでも、アイマス動画について何か書くことについて、引け目を感じていません。感じているのは、立ち位置の違いだけ。

話は逸れるのですが

ミホノブルボンライスシャワーの同期のサラブレッドに「マーメイドタバン」という名前の牡馬がいまして、この名前に対し、当時、何かの本で、どこかの競馬ライターが「母馬・マーメイズラブからの連想とはいえ、マーメイドとは女性の名詞なのに、何でオス馬につけるんじゃあ!」と、まあお怒りのご様子だったんですよ*3。Ri-fie少年も、そのときは「そういやあそうだな。でもまあそんなに怒らなくても」ぐらいに思っていたのです。
ところが後になって、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」を読んでいたら、主人公のドルリー・レーン(元俳優の探偵役。男性)がよく通うレストランだかバーだったかが、「マーメイド・タバン」という店名で、そこで僕は、母「マーメイズラブ」と、父「スリルショー」からの連想だったのだ、と分かり、自分の中で腑に落ちました。
そして実は、この記事を書くときにぐぐって知ったのですが、牧野信一という小説家の「吊籠と月光と」という中にも「マーメイド・タバン」という単語が使われているようです。
いずれにしろ、「マーメイドタバン」という名前には元ネタがあったにも関わらず、その競馬ライターは知らずに怒っていたのでしょう。


でも、僕はその競馬ライター氏を非難する気はまったくありません。むしろ、原典を知らず、でも、マーメイドという単語の性別は気づいたからこそ、裸の王様をに登場する子供のように、牡馬なのに「マーメイド」という、大元のおかしさを指摘できたのですから(上述のように、僕は原典も、性別のおかしさも気づかなかった)。


で、話を戻すと、僕がアイマス動画について何か書いているのは、僕の視点・僕の経験では、こう感じ、こう心を動かされた、また、裏を返せば、僕の経験のなさ・少なさゆえに、たとえばアイマスをプレイしている人や、動画をつくったことのある人なら気づくことが気づけなかった、ということを伝えたいから。その文章は、ある人にとっては、マーメイドタバンの名前に怒ったライターと同様、滑稽なものとしてうつることでしょう。ちっとも反響がないブログですから、今のところどうこうっていうのはありませんが、今後は何かご批判も受けるかもしれません。
それでも書いているのは、何度でも書きますが、素敵な動画を作ってくださった作者へ、ありがとうと言いたいから。不格好で、みっともなくてもいいから、ラブレターを渡したいからなのだ、と。

まとめのかわりに

今回、意図的にトラバは飛ばさないようにしていますが、それは、某アイマスMAD紹介系ブログや、某アイマスMAD作者に対し「自分はこういう主張だ!」と言いたいわけではないからです。僕にとっては、誰がどんなスタンスで文章を書こうが、動画を制作しようが、どうだっていいことだから。それぞれ好きにすればいい、と思っています。
伝えたかったのは、このブログへ来る、実に珍しい人への、自分のスタンス。
というか、絡まれたり(こんな秘境ブログで絡まれる、ということはないだろうけれど)する時間的余裕がなかったりするので、卑怯にもトラバがいかないようにしたりするわけです*4。秘境ゆえに卑怯とは、おあとがよろしいようで。

*1:オフ会するらしいし

*2:そしてこれがいちばん確実で有効な逃げ方ですね、言うまでもなく

*3:Yahoo!知恵袋にも、同じようなことを書いている人がいました。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1113319601

*4:もちろん、書いたことには責任を持ちます